初雪と足湯

写真撮るより早く散歩行こうよって顔

 足がつって目覚めた。──寝相が悪いせいで、左足が電気毛布と掛け布団の間からはみ出してたらしい。朝の5時半から痙攣する足を抱えて目覚める朝の寒さよってなもんである。
 いや実際、冷え込んだ朝であった。寝起きのメールチェックついでに英作文などしてたのだが、ファンヒーターにあたって作業してないと寒いのだ。おまけに、朝の散歩に行こうと玄関を空けたら、早速外に飛び出したくろべーがテラスでつるっと足をとられている。雪がうっすらつもって滑りやすくなってたのだ。
 僕も外に出てみると、風に粉雪が舞っている。テラスや草木じゃなくて地面に落ちた雪は解けてるようだから本格的に積もりはしないだろーが、今シーズンの初雪だろう。寒いこたあ寒いけど、初雪だーと思うと何とはなしに心が弾む。
 くろべーも犬は喜び駆け回りってフレーズにのっとってはしゃぎまわっている。まあこれはいつものことだから雪のせいじゃないかもしれんが、僕が薪にする枯れ木をとりに藪に入っていったのを見て「おお、そっち行けるのかー!」って突っ走ってきたら、雪と落ち葉に隠れた泥沼みたいなとこにずぼっとハマっていた。勢いで走りきって脱出してたが、足がすっかり泥だらけ。帰宅して昨夜の残り湯で足を洗うことにした。
 まだちょっとあったかかったから、考えてみれば朝から温泉で足湯を味わう犬なわけですな。贅沢だなーと思うけど、風呂嫌いのくろべーは思い切り迷惑そうな顔をしてましたとさ。