いるいるいぬいるの画廊とうちのくろべーの肖像

同じポーズで記念撮影

 久方ぶりに電車に乗った。ことによると春に勝浦や御宿まで日帰り旅行して以来かもしれない。乗ったこともない路線だったこともあり、迷子になったらどーしようと心配だったが無事に都心に出ることができた。
 向かった先は南青山。ピガ画廊ってとこで開催されてる内田かずひろさんの個展「いるいるいぬいるvol.4」ってのが今日最終日なので見に行こうと思ったのだ。
 お昼頃に外苑前で地下鉄を降り、おのぼりさん状態できょろきょろしながら目的地を探すことしばし。やがてこぢんまりしたギャラリーを発見できた。
 今回は雨の中の犬たちを描いた作品展なんだそうだが、まず目をひきつけられたのはガラス窓にしたたる雨垂れの表現。ガラスとアクリルで雨の質感が見事に表現されていて、その向こうに絵があって雨の日のロダンやシロが描かれてる感じなのだ。この奥行きというか臨場感は印刷やネット画像で見ても味わえないものだけに、来てよかったーとつくづく思った。
 展示されてる絵は販売もされていた。今の越冬用の仕事部屋には絵画の類がないので、そろそろ一枚買っていくのもいいなー……と思いきや。よく見るとほとんどの絵は既に売約済みとなっていて、最初に目をひかれた雨効果の作品に関しては完売である。スタッフの女性によれば熱心なファンの人は初日からやってきて人気キャラの作品をゲットしてったんだそうな。
 床屋のシロや俳句のロダンがほしかったなーと残念がってると、たった一つだけ売約マークのない作品をすすめられた。『ゆうぐれアーモンド』に出てくるヒマラヤン君の「雨がスキ」という作品で、これも何かの縁かなーと思って購入決定。考えてみると画廊で絵を購入したのってこれが初めてだなー。
 

 午後になったら作家在廊になるとのことだったので、近所の料理屋さんで昼食とって時間を潰すことに。サワラ西京焼き定食、なかなか美味い。
 食後、腹ごなしに青山墓地を散歩してたら面白いものを発見。「忠犬ハチ公の碑」だそうで、飼い主の享受のお墓の隣に寄り添っていた。そういうものの存在さえ初めて知ったけど、こんな発見まで犬づいてるなあと嬉しくなった。
 画廊に戻るとほどなく内田かずひろさんご到着。とても丁寧で親切な方で、サインをお願いしたついでにくろべーの絵まで描いていただくことができた。購入した作品自体は個展終了後にデータスキャンを経て送られてくるそうなので、それまではこのくろべーの肖像画を飾って楽しもうと思っている。