韓国語訳と柿渋模索

韓国の読者の反響はいかに

 韓国語版の『自転車少年記』が届いた。
 文庫版の『自転車少年記 あの風の中へ』を韓国語に翻訳したもののはずなんだが、カバーには思い切り『自転車少年記』としか書いてない。これじゃあ単行本の翻訳だと思う人も多そうである。ちゃんと翻訳を許可する際に確認したはずなんだけどなあ。
 おまけにカバーイラストは、本文中ではまったく触れなかったBMXのようである。内容と無関係に自転車って言葉だけで作ったイラストなんだろうなあ……などと苦笑しつつも、別に気に入らないわけではない。『粗忽拳銃』単行本の糞カバーよりずっと好感がもてるし、よその国で売られる商品だと思うとわりと距離を置いて受け止められる気がするなあ。
 韓国語はさっぱり分からないので内容がどーなってるのかは分からんけれど、巻末に気になる文章発見。2007年11月という日付があるから訳者あとがきみたいなものだと思うが、何を書いてあるんだろーなー。ハングル文字の中に唯一「前身」って漢字が出てくるのが妙に気になってしまう。
 つうわけで、何故か僕の元には5冊ばかり送られてきたので、巻末3ページばかりを日本語訳してくれる(逆輸入みたいなもんだね)という奇特な方がいらしたら、先着2〜3名さまに1冊プレゼントいたします。本家ホームページのタケウチDJまでふるって御応募ください。


 今日は天気がよかたおかげで、趣味の木彫の塗装作業もちょこっとはかどった。
 試行錯誤の末、柿渋塗装のやり方もだんだんつかめてきた。180番の空研ぎ研磨紙ってので荒っぽく磨いた後、塗るんじゃなくて柿渋の中にどぶんと沈めて表面に染み込ませ、表面に浮いてる分については拭き取ってから乾かすってパターンだとうまくいくようだ。
 余り駒を使って実験してみると、1回塗りだととりあえずは色はつくけど薄すぎる。2回だとそれなりだけど表面はざらっとしたままだし、ウリハダカエデの斑模様はしっかり目立つままである。はたして何回くらい上塗りすると色艶がよくなるのか、そして黒駒と白駒をきっちり見分けられるようにするにはどうすればいいのか、引き続き模索してみよーかと思う。
 つうか、この柿渋を下地に漆塗装とかした方がいいのだろうか? 漆は漆でまた難しそうだよなあ……