ラジオの朗読番組とあくびの木彫箸置

今夜はとの粉塗って乾燥中

 このところ、芦原すなおさんの小説『野に咲け、あざみ』の朗読を聴きながら趣味の木彫りに没頭していた。
 木彫りはくろべー箸置きの第4弾で、伸びポーズをしながらふわぁーっとあくびしてるところ。『野に咲け、あざみ』ってのは四国新聞で連載中の新作長編なのだが、それが朗読されたものがRNCラジオで放送され、ネットでバックナンバーが聴けるようになっている。(http://www.shikoku-np.co.jp/entertainment/novel/nonisake_azami/index.htm
 大正時代からゆったりと始まる牧歌的な芦原作品と、ひたすらちょこちょこ木を削っていく感覚とは、どちらも僕が心から愛するものである。ラジオ番組として作られてるだけあって朗読もBGMも名調子で、それに聞き入りながら小刀やカッターを動かしてると時のたつのを忘れてしまう。
 今日は彫りがようやく一段落したのだが、時を同じくして朗読のバックナンバーも聴き終えた。つっても物語は今も続いてるはずなので、先週までに放送されネット公開された分を聞き終ってようやく連載においついたのだ。こうなると更新が楽しみに待たれるねえ。
 実際のところ、連載というか連ドラ形式のラジオ放送の続きを楽しみに待つなんてのは初めての経験かもしれない。いやかつて『カレーライフ』がラジオドラマになった際も放送は楽しみだったけど、あれは原作者としての感覚だから、受け手に徹して楽しむのって初めてである。テレビが普及する以前の日本人の娯楽の主流にはこういう感覚があったのかーと、今さらながらに実感できた気がする。