残雪の温泉と吹雪の山荘

日記とは関係なく画像は3連続

 雪がやんで気持ちいい晴天となった月曜日、午前中から温泉に繰り出した。
 歩いていける距離にある郊外型健康ランドみたいな建物なのだが、お湯はちゃんと温泉なのだ。雪の残る露天風呂であったまり、岩盤浴でぐばーっと汗かいてもまだ昼前。そろそろ近くの寿司屋が開店したかなって頃に移動して、昼飯ついでにビール飲む。いやあ極楽。


 午後は帰宅してのんびりゲームしたり本読んだり。ここ何日かは東京創元社からもらった『吹雪の山荘』っていうリレー小説を読んでるんだけど、オールスターキャストというか、参加作家のシリーズに登場する名探偵や語り部が一つの事件に巻き込まれてくって形式がなかなか面白い。

 僕は自分でもミステリーを書いてるくせにミステリ小説には疎く、日本の現代作家物もほとんど読んだことがない。そのせいで知ってる人には面白いであろうポイントを面白がれないってデメリットはあるが、逆に新鮮に読めたりするし、普通に小説を読むのとはまた違う面白さがあるんだよね。作家一人一人の文章や台詞回しの違いを楽しんだり、ミステリー特有の謎の提示や推理の構築を見比べたり。
 それにしても、この本の最大の謎はなぜ途中で唐突に有栖川有栖が消えちまうかだよなーと思いつつ巻末の裏話などを読み……と、このブログに書いてるまさにその真っ最中に電話が鳴った。かけてきたのは『ミステリーズ!』編集長にしてこの『吹雪の山荘』の何代目かの担当編集者である。
 ちょうどいいやと思い、ことの真相を尋ねてみたところ、「電話では話せないことです」なんて言われてしまった。どうやら解決編を聞き出すには、僕から東京創元社に出向いて今度出る長編『ビールボーイズ』に山ほど著者サインってやつを入れなくてはいかんらしい。困ったもんである。