レトルトとプレゼント

 ここ2〜3日、やけに宅配便がたくさん届いた。なんだか不思議に点数も多くて面白かったので、ここに列挙してみようと思います。


レトルトカレー16種類
 某新聞で代表的なレトルトカレーを比較する企画があるらしく、カレー小説家のおいらに試食&コメントの依頼がきたのである。
 ずぼらな一人暮らしなのでレトルト食品を大量にいただけるのは嬉しいかぎりだが、問題は1週間の間にこれを全部味わってコメントしなきゃいかんってことである。1日2食以上ってのは始めてみると結構ヘビーだし、中には辛さ30倍のカレーなんてのもあって辛いの苦手な僕には拷問だったりなんかして……


・文庫版『水滸伝』全19巻
 集英社文庫の担当さんがお中元がわりに送ってくれた。雑誌連載中にも読んでたけれど、一気に再読できるのは嬉しいかぎり。
 僕はすっかり集英社とは縁遠くなってる(小説すばるは「言うこと聞かないなら仕事やらない」で、書籍は「文句があるなら自費出版しろ」ってんだから仕方ない)のだが、文庫とはかろうじて繋がりがあるのである。こないだ電話で「『楊令伝』の解説が書きたい!」って言ってた流れで『水滸伝』をもらったのだが、これは多分「執筆の際の資料にしてください」ではなくて「これやるから黙ってろ」ってことなんだろうなあ。


関口尚ムーンショット』解説ゲラ5ページ
 まあこれは一通というか一本と数えるべきだから5ページってのは無理やりだけどね。メディアファクトリーさんからの依頼で書いた解説のゲラが届いたのだ。
 普通ゲラはFAXで届くんだけど、うちのファックスは最近インクカートリッジが空になったのに買い足してない上、郵便だと管理事務所の一括あずかりで受け取るのが遅くなるって話をしたら宅配で送ってくれたのである。ありがたやありがたや。
 メディアファクトリーの編集さんとはこれで三人関わったんだけど、皆さん仕事にそつがないのがすげえなーとつくづく思う。是非あの社の人にもこの社の人にも見習ってほしい……などというとまたカドが立つのだけれど。(でも書いちゃうんだけれど)


・チェス駒の製造工程パネル6枚
 この3月だったか、チェス友に池上にあるチェスセンターに連れてってもらったんだけど、それがきっかけでチェスセンターの欠損駒を彫って寄贈することになり、その縁からかJCAの渡井美代子先生からチェス駒関連の写真パネルをプレゼントしていただいた。
 ノコギリやオノやナタを使う以外は全て手彫りでやってる僕にとって、様々な工作機器を使って膨大な数のチェス駒を作ってる写真ってのは垂涎の的だったりする。せめて旋盤とか木工ろくろとかを手に入れたらいろんな作業が一気に楽になることだろうなあ……
 まあしかし、手彫りには手彫りの味があるわけで、来月くらいから僕の木彫り作品が某木彫ショップで売ってもらえることになりそうです。そんなに高価なもんじゃない上、売り上げは僕には入ってこないようにする予定ですが……


・文庫版『エスパー魔美』全6巻
 いろんな方のお世話になって書いた『シチュエーションパズルの攻防』、刊行後に方々に献本したのだけれど、そのお返し&バースデープレゼントってことで送っていただいたのがこの6冊。子供の頃、コミックス版でどこかの1巻だけ読んだだけの作品なので通読できるのは嬉しいかぎり。
 今夜寝る前にでも読む予定だけど、子供の頃には妙にドキドキしたヌードモデルのシーンは、37才のおっさんとして読むとどんな感じなんだろーねえ?