チェスナット伐採とオーバーヒート目撃

 久々のいい天気。連日の猛暑が報道されてるけど、このあたりは梅雨明け宣言もどこへやらでぐずつきがちな日々が続いてたのである。
 朝の散歩からちょっと浮かれて遠出したら猿に遭遇した。彼らも遠出してきてたんだろーか。こないだも近所でイタチの仲間のテンとであったし、夏なのになんで野生動物と遭遇するのかなーと不思議になる。そういうのって木の実どきの秋とか、エサの少ない冬とかのことじゃあないのかなあ? このへんも一応は人里なわけで、わざわざ真夏に出張ってこなくてもよさそーなもんだ。


 久々ついでに、久々に屋根に登った。
 五月の頭にペンキ塗りをした際に屋根にかかる枝葉はある程度はらったつもりだったけど、梅雨の間に栗の木が葉を繁らせ花が咲き花粉がおしべが屋根に落ち……
って感じでひどいことになってたのだ。そこに長雨が重なると屋根が傷むので、屋根掃除ついでに思い切って栗の木ごと伐採しちまうことにした。
 この栗の木が厄介で、木の角度からして下手に切るとどどーんと屋根の上に倒れかかりそうな気配である。屋根の上からある程度の枝を払った後、大きな枝にワイヤーを絡めてぎゅーっと反対側に引っ張り、倒れる方向を誘導しながらチェーンソーで切断……ちょいと計算くるって少し屋根にひっかかったけど、まあどうにか成功である。
 それにしても、いくら涼しい高原とはいえ、真っ昼間に屋根に登って作業してるってえと暑くてふらふらする上とめどなく汗をかく。遅めの昼食をとる前にシャワーを浴び、もう仕事なんかどーでもいいやとビール飲む。ああこりゃこりゃ。


 夕方の散歩に出ると、ガス屋さんの車が近くの道で立ち往生してる。どーしましたと声をかけたら、オーバーヒートだそうな。ここに来るのに急坂を登った上、今日は気温が高いせいでエンジンが音を上げたとかで、ラジェーターは90度くらいになっちまったらしい。自然冷却の後、僕のあげた水を継ぎ足したりしてたが、車はその後、無人で放置されていた。営業車を出先に置いてっていいのかなと思いつつ、さてどーなったんだろう。
 まあ車もオーバーヒートする熱気の中、おいらは熱中症にもならずによかった。これもビールによる水分補給のおかげだな。