工房木彫会と慰労鑑賞会

大中小と並べてみました

 建国記念日のお休みを利用して、工房で遊ぼう企画ってのを開催。平日も休日も関係ない暮らしの僕だけど、堅気の友人と遊ぶとなるとやはり祝日ってことになることが多いのだ。
 昼頃に某駅ビルのカフェで待ち合わせ。僕が持参した木製チェス駒と相手が持参した革製チェス盤で1局対戦。ころっと負かされたけど、お互いのオリジナル作品で遊ぶってのはやはりいいものだ。通りかかった子供が「あっ、チェスだ!」とか言ってると、呼び寄せてじっくり見せてやりたくなってしまった。
 すぐに白黒交替して2戦目に入り、今度は圧勝できそう……と思ったところでもう1人の参加者が到着。工房の予約時間もあるので試合は中断。のどかな田舎道をてくてく歩いて工房に向かった。


 僕は前に来たことある工房だけど、残りの二人は初めて、っつうか木彫り自体が初めてという人たちである。おまけに参加者3人が3人とも別々の物を作ることになっていて、それぞれ全く別の作業を進めもんだから作業台の上はなかなか賑やかであった。
 持参のナイフや彫刻刀のほか、レンタル機材で電動糸鋸とリューターとベルトサンダーと、あともう一台(名前は覚えてないがヤスリっぽい丸棒が上下動する機械)を駆使して、それぞれの作品がだんだんと形になっていく。僕はやり方を教えたり手伝ったり自分の作品を彫ったりって感じで楽しんでたのだが、いやあ時間のたつのが早いこと。夕方にはくろべーの散歩と食事のために僕だけ先に帰ったんだけど、もっと遊んでたいって感覚は子供の頃に暗くなるまで遊んでた感覚に近いかなあ。
 立ち去り際、自転車にまたがる前に仲間に手を振ろうかと窓から覗き込んだが、二人とも自分の作業に完全集中状態で僕の方になど目もくれない。声をかけるのもはばかられ、そのまま黙って帰ることにした。


 くろべーの世話を終えた頃に電話が鳴った。残った二人も工房を出たそうで、お疲れ様の飲み会のために再合流。うちの近所の居酒屋で飲み食いしたんだけど、酒や料理と一緒にその日の作品をテーブルに並べてあれこれお喋りってのはなんとも充実感があっていいもんだねえ。