追悼サイクリングと筋肉エンプティー

このアンテナがキャッチしたナンバー♪

 朝起きたら頭が痛くて気持ち悪い。いつものようにくろべーの世話した後は再びベッドへ。
 布団にもぐりこみつつ、二日酔いかなーと首を傾げる。昨夜はそんなに飲んでないと思うけど、弱くなったんだろーか。あるいは風邪でもひいたかな。人里離れてるんで新型インフルエンザは心配してないのだが。
 まあ二度寝したらだいぶよくなって、洗濯物を干してるときにラジオから流れてきた清志郎を聞いてるうちに、自転車で出かけようかなーって気になってきた。ちょうど整備も終えたとこだし、いっちょサイクリングでアルコールを振り払おうってことにした。
 最近、『ロングライドに出かけよう』って本を読んでいる(著者の米津一成さんからいただいたのだ)。山暮らしをしてると行きは恐怖のダウンヒルで帰りは怒涛のヒルクライムなのですっかり距離は乗らなくなったけど、今日のところは追悼サイクリングってことので自分なりの記録に挑むことに。うちから少し下ったとこにある某観光地を目指した。
 走り出して体もあったまらんうちに下り坂。向かい風に涙は滲み、デュラエースのブレーキもあっという間に磨耗するようなダウンヒルなのだが、まあ新緑の季節に風を切るのは気持ちいいっちゃあ気持ちいい。マシンコントロールに必死な間は頭痛のことなんか忘れてるし、そのうちほんとにおさまったし。
 某観光地はやはり混雑していたが、自転車で来てるのなんて僕だけだった。みんな史上最大の渋滞シーズンこそ自転車に乗ろうよと思うけど、平地からだと高低差が5〜600メートルある上に勾配もきついから、ここに来るだけで大変なんだけどね。
 そんな場所に下りだけでやってきた僕は疲労ゼロのまま食堂でうどん食ったり喫茶店でコーヒー飲んだりして寛ぎ、さて帰るかーと覚悟を決めてヒルクライムに挑む。ここからうちまでは高低差300で勾配きついってとこだろうか。──本格的に乗ってる人にはなんてことないコースだろうけど、へなちょこな僕にはしんどそうなので今まで避けて通ってたのだ。
 息を切らしつつ何度も休憩入れつつ、へとへとで帰宅。、ロングライドで体じゅうがエネルギー切れって感覚じゃなく、全体としての余力はあるけどあちこちの筋肉が燃料切れでもう限界って感じの疲れ方が独特だった。持病の腰が痛いのはいつものことだが、脚より腕が疲れてるってのが登坂ならではだねー。