根付と連載

みみかき黒バージョン

 久方ぶりの晴れ。朝から洗濯掃除布団干し皿洗いと忙しく働く。
 いや洗濯と布団はともかく、掃除や皿洗いは天候にかかわらず可能なはずだが、天気悪いとどーもさぼりがちな家事なのだ。晴れるってえと働く気になるのは何故なんだろうなあ。
 家事の合間合間には塗装作業。──くろべー型木彫根付の第3弾として作った「みみかき」って作品、との粉で目止めしたりその後で磨いたりって作業が終わったので、いよいよ黒く塗ることにしたのである。
 一作目の「たねつけ」は墨汁+水性ステインで塗って桐油で仕上げたが、キーホルダーとして使用してると塗装が剥げやすいことが判明。二作目の「あくび」についてはクリアラッカーでアクリルコーティングしたが、そーすっと丈夫ではあっても木の質感がなくなるのが惜しい。そこで三作目は、とりあえず薄墨で木目を残しつつ黒く塗り、桐油をしつこく重ね塗りしながら様子を見ようかと思ってるんだけど……木目に薄墨と桐油って質感もいい感じだねえ。


 昼まで家事と趣味とで忙しく働いた後、昼食は近所の川魚料理の店へ。──今日は昼食ついでに仕事の打ち合わせが入ってたこともあって午前のうちに家事を済ませてたのだ。
 囲炉裏を囲んで美味しい料理を食べつついろいろ喋ったが、うまくすると11月から長編小説の連載開始ってことになるかもしれない。そしてその作中に根付が出てきて……なーんてことを考えてるんだけど、小説に書くとなるともうちょっと根付についていろいろ調べなくちゃなあ。
 自分で作って自分で使う分には我流で適当に作って楽しんでりゃいいのだが、小説内で出すとなるとそれは僕以外の誰かが作って僕以外の誰かが使うわけで、そういう人たちは間違いなく僕よりも根付文化に親しんでるわけである。和装の習慣もなく江戸文化についてはなーんも知らん現状でいいはずもなく、これから勉強しなきゃいけないことは多そうだ。
 とりあえず、和服なんて着慣れてるし根付も使ってるという方がいらっしゃいましたら……根付を使う感覚について僕にレクチャーしてください!