バルタンレモネードとハンドライト

デザイナーの名前を知りたいな

 コインランドリーで洗濯機を回してる最中、近くの自動販売機にバルタン星人がいるのを発見。
 何じゃろなと思って近寄ってみたら、レモネードの缶だった。ウルトラマンの体の模様をデザインしたサイダーがあるのは知ってたが、怪獣バージョンが出てたらしい。バルタンやらピグモンやら9種類ほどあるそーだが、そのビビットなデザインにちょっと感動。思わず1本買ったらバルタン缶が出てきた。飲む前にしみじみ眺め、この商品開発をした人たちってすごいなーと思う。
 人によっては何てことないと思うだろーが、幼少期にウルトラ怪獣から造形美の面白さを教わった世代としてはたまらんパッケージなのだ。自販機だと何が出るか分からんわけだが、ダダ缶やメトロン星人缶の実物も見てみたいし、シークレット缶の怪獣ってのは何だろうって気になるのでこれからちょくちょく買おうかと思う。ちょうどくろべーの散歩コースにダイドーの自販機があるし、レモネードなら晩酌の際にダークラムを割って飲んだりして重宝するし。


 晩酌といえば、今日は珍しく外で酒を飲んだ。
 田舎暮らしをしてると車移動が基本だから酒飲んで車で帰るってわけにもいかなくなるし、もともと僕は夜遊び自体をあんまりしないのでもっぱら家飲みなのだが、いま滞在してる貸別荘からだったら歩いていける場所に小洒落たバーがあるのだ。ついでに言えばパン屋とラーメン屋も歩いて行けるので、朝昼晩と巡回すれば自炊しないでも何とかなる環境かもしれんなーと思うとそれだけで引っ越してきたくなる。なんとか越冬できることも分かったし。
 せっかくなので滞在中にバーにも行っとこうと思ってたが、あまり寒いと夜に外出する気がしないのが困りもの。最近よーやく寒さがゆるんできたので、日が暮れる頃に家を出た。コート着てニット帽はかぶったけど、手袋しないで済む気温ってのは嬉しいねえ。
 10分くらい歩いてラーメン屋に寄り餃子とチャーハンを肴に生ビールを一杯。いい感じになったところでもう5分歩いてバーに入る。どっちも僕が最初の客だったが、たいして間もおかずに結構お客が来てたから、オフシーズンのリゾート地の月曜日でも人の流れって結構あるもんなんだねえ。
 ウイスキーカルヴァドスをちびちび飲みつつ、持参した本を開いてのんびり読書。店内には控えめにジャズが流れてて、小さな薪ストーブからの暖気がほのぼのとあったかい。なかなか気持ちのいい空間で、気づいたら1時間くらい過ぎていた。
 こういう夜もいいもんだなと思ったが、いざ帰路に着こうとしたら驚いた。なにしろ田舎道なので、すっかり日が沈みきると真っ暗なのだ。まだバーとラーメン屋の間は街灯や店の明かりもあったけれど、そこから私道に入っていくとところどころで地面が見えない。日頃の散歩のおかげで道順は覚えているのだけれど、どっからが道でどっからが藪なのかも分からんような状態では道順の記憶なんて役に立たない。近所で酒飲んで遭難なんてことにならないかと緊張しながら歩いた。
 まあしかし、うかうかしてると道に迷うような暗さってのも慣れてくると面白いもんである。どっかで小鳥が鳴いてるだけでも変な迫力があったし、昔の人はこういう状況で狐や狸に化かされたんだろうなーと実感できる。別荘地に入って整備された道が街灯に照らされてるとほっとして、こういうのは文明のありがたさだなーとしみじみ思う。
 つうわけで、残り半月の越冬地暮らし、これからは飲みに行くなら月夜ってことにするか、遭難防止用のハンドライトを持ち歩くかってことにしよーかと思います。強力なやつほど身の安全を保証してくれそーだから、アウトドアショップでもいってよさげなライトを見繕ってみようかな。