昼寝ロードと料理バトン

そーいやこの根付もバトンっぽい

 よーやく5月〆切の原稿にとりかかった。
 なんだか回を重ねるごとに着手時期が遅くなってる気がするが、そんだけいろんな条件が増えてるせいだと思うことにしている。今回もいろんな資料調べに手間取ってて、いざ机に向かっても執筆はあんまり進まず、資料読みばかりで一日終わってしまった。資料読みつつ昼寝してんじゃねえかって話もあるが、それは表層意識で取り入れた情報を深層意識にアップロードするためで……って理屈は我ながら説得力ねーな。
 そんな中、先輩作家の野中ともそさんから料理バトンなるものが回ってきた。──この、バトンと呼ばれるWeb上のリレーエッセイ的アンケート企画、はやりだしたのは何年も前だと思うけど、僕はこれまで全てスルーしてきた。お気軽アンケートとはいえ文章書くとなるとついウケ狙いになって時間かけちゃうのが物書きの性、あれこれ考えたり推敲したりってのが面倒なんだよね。
 それに根っから天邪鬼なもんで、バトン企画にありがちな「知らんうちに強要されてる雰囲気」ってのには反発を覚えてしまう。こういう感覚って僕だけじゃないと思うんだけど、ネット上の見ず知らずの相手から「見た人は書くのが義務です」などと言われたって、うるせー馬鹿野郎としか思えないんだけどなあ。
 なので指名されよーが強制されようが全て無視してきたのだが、ともそさんから丁寧なメールで依頼されたからには放っておくわけにはいかない。風呂にお湯張ってる間にぶわーっと書いてみましたんで、以下にのっけておきます。気が向いた方はご自分でも回答を考えてみてね。

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> ◆料理バトン 質問内容です。
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> 1・お料理を始めたのはいつ?


 7歳くらいの頃だったか、家族4人分の日曜の朝食は僕が作ると言い出して台所に立ったのが初めて。


> 2・お料理を始めたきっかけは?


 7歳の時は単なる思いつきだったんじゃないかなあ。
 継続的にやるようになったきっかけは、鍵っ子になって土曜の昼食を自分で作るようになったこと。その8歳か9歳くらいの頃だったかな。

 
> 3・お料理をしていて良かったことは?


 独身独り暮らしなので、自炊すると生活費が安上がりなこと。貧乏暮らしに耐えられるってのは作家にとって大事な資質な気がする。
 あと、今は山の森の中で暮らしてるので、ひょいと目に付いた山菜などについて「これ食ったらどんな味かな」ってのをすぐに試せるってのは良かったかも。
 何もしなくてもフキノトウやタラノメやフキなら食べ放題な土地柄だし、裏庭にはシイタケの原木が山ほど積んであるので、うちまで取りに来てくれる方にはお分けいたします。


> 4・お料理していて悪かったことは?


 ついつい酒が進んじゃうこと。
 作る料理も酒の肴っぽいもんが多いんだよね。きっと高カロリーで高塩分なのが困ったもんです。
 あと、片付けごとが嫌いなもんで使った食器がシンクに積み重なってくのは悪いことなんだろうなあ。「自動食器洗いくらい買ってあげるから結婚して」なんて言われたらほいほいついていきそーな自分が恐い。


> 5・自分の腕を思う存分褒めてください。


 暖炉付きの山荘に引っ越して3年、いまだにガスレンジだのIH調理器だのに頼らず、基本的に焚き火料理で暮らしてるのは偉い。
 引っ越し当初はそのうち何か買おうと思ってたんだけど、暖炉での料理に慣れてくると、こっちの方が明らかに美味いんだよね。わざわざ完成度の低い料理道具を買う気にもならず、かわりに薪割りや芝刈りに精を出してます。


> 6・自分は料理に向いていると思う?


 思う。好奇心と探究心、それから何があろーと食べ物を残さない覚悟があるので。
 ただし他人が同じように考えてくれるかどーかは別問題だけどね。


> 7・主に何を作ってる?


 暖炉でよく作るのは、桜材を燃やしたスモーク料理。自家製ベーコンやスモークサーモン風焼鮭、それからタラコのスモークなんかは最高。
 焚き火したら暑い時期の定番メニューはキュウリ丼。キュウリをおろしてダシ醤油で味付け、ごはんにのっけて食べるだけ。お好みで各種薬味や調味料もどうぞ──などと説明しても期待してくれる人は少ないんだけど、実際食べてくれた人からはすごーく好評な料理。
 あと、冷蔵庫に常備してあるのは自己流タマネギマリネ。岩塩と黒砂糖でオニオンスライスを揉んでリンゴ巣につけとくだけなのだが、そのままでも美味い上にサラダやサンドイッチや煮物炒め物にも便利。


> 8・あなたの料理に欠かせないものは?


 試してみようって思いつきと、後悔しない心。


> 9・ずばり、あなたにとって料理とは?


 食事や晩酌に向けた、大いなる助走。


> 10・次に回すお料理上手さんをどうぞ!


 これ読んだ方、気が向いたらどーぞ。
 条件としては、「以上の質問に答えるとともに、バトンを渡された人と、渡したい人のリンクを紹介する」だそーです。なのでバトンを受け取ってくれた方はこのブログのコメント欄にでも書き込んでいただければと。
 ちなみに、僕にバトンを渡してくれた野中ともそさんのブログのURLは以下の通り↓。


http://tomoson.blog34.fc2.com/