我流の限界と怪我の出血

根付のループタイとしての使用例

 13日になっちゃったなあ。
 いや締め切りとかじゃないんだけども。先日カルチャーセンターの根付彫刻講座に申し込んだところ、満員だからと入門を許されなかったのだ。一応ねばってキャンセル待ちということにさせてもらったんだけど、その講座のスタートが13日の予定。つまり今日までに連絡なかったってことは、結局欠員は出なくて僕は学ばせてもらえないわけだ。
 僕は木彫りが趣味だけど、基本的に我流でやってるので技術的にはいろいろ問題がある。細部が雑とか象牙彫りがてんでダメとか、象嵌や染色の技術がないとか、根付を作る際に限界を感じることが多いので、せっかく越冬で東京に住んでるこの冬のうちにしっかり学んでみたかったのだ。残念。
 まあ書物やネットでも学ぶことはできるわけだけど、やはり専門家に教わる効果って大きい。僕は以前、くろべー像を彫る際に目と毛の表現で行き詰ってたんだけど、柏で越冬した際に近場で西誠人先生のキャットカービング講座がやっていたおかげでブレイクスルーを果たせたのだ。そういう感覚をまた味わってみたいもんである。
 でもまあ、そのキャットカービング講座に巡り合えたのも、今回のようにある木彫教室が定員いっぱいで入門を果たせなかったせいだったりもする。今回のカルチャースクール以外に学ぶ道を何か探してみることにしよう。
 根付というのは専門技術が進化した世界で、本職の方の作品には息をのむような完成度がある。我流だとそこまでに至る道は険しく遠い、というか、とても僕には無理だろうと思えることも多いわけだけど……まあ地道にやってこう。


 さて、夕方書いてる本日二度目のブログ。
 もしや今日は厄日かって気になったのだが……午後にドッグランに行ったら、くろべーが咬まれて負傷してしまった。
 相手はたぶん初めて会うドーベルマンで、友好的ににおいをかぎあってるかと思ったら、いきなりくろべーに飛びかかった。よくある雄犬同士のプロレス的スキンシップの順位づけかと思いきや、くろべーは気が弱くてドーベルマンは攻撃力満点ってのが災いした。派手な悲鳴を上げたくろべーが組み伏せられ、慌ててかけよった時には牙を剥きだして咬みついてるドーベルマンの横顔が見えた。
 なんとか双方の飼い主やら近くにいた人やらが引き剥がしたものの、調べてみたらくろべーの耳から出血してる。まあ喧嘩(というか一方的攻撃というか)が終わった後はくろべー自身はけろっとしてて痛がるそぶりもないどころかのんきな顔で相手の犬の鼻づらのにおいを嗅いだりしてたけど。
 僕としても大事なければそれでいいんだけど、相手の飼い主のお姉さんがすごく恐縮してしまい、ドーベルマンを押し潰すように叱りつけている。たまたま居合わせた、犬関係の仕事をしてるというお姉さんの話によれば傷は深くないからよく洗って消毒しとけば大丈夫だろうってことで、早速帰宅して水洗いと消毒にとりかかったのだが……
 水洗いした後でマキロンをスプレーしたら、くろべーはぶるぶるっと頭を振って水気を払おうとした。しかし垂れ耳な上に出血は止まってなかったもんだから、水気を払うってえと血と消毒液が混ざったものが飛ぶのである。
 現在住んでる部屋はわりときれいに内装されていて、壁やら引き戸やらはきれいな白に統一されている。そこに血しぶきがどばーっと飛んだ状態になったもんだから、なんだか凄惨な刃傷沙汰でもおきたような状態になってしまった。現場はまるで横溝正史の世界である。
 平気な顔して飯はまだかとしっぽをふってるくろべー、ため息とともに拭き掃除に取り掛かるタケウチ。とりあえず拭けるだけ拭いたけど、染みになっちゃうようだと3月の退去の時が心配だなあ。


 あ、ちなみに今日の画像は昨日とったもんなので、怪我とは何の関係もないです。念のため。