新作の初陣と騎士の温存

この後で引き分けになりました

 お昼頃、自転車で吉祥寺へ。新作チェスセットの彫りが終わったので、初めての実戦のためにチェスクラブを訪れるのだ。有名ラーメン店で昼食をとった後、自前の駒を持ち込んで遊ばせてもらう。
 もちろん駒が揃った時点で自宅でも棋譜を並べたり詰めチェスを解いたりってのには使ってたけど、やはり人対人の対戦で駒を動かすのは格別だ。初陣でみっともない試合はできないと意気込んだ甲斐あってか、チェスクラブのスタッフさんとの一局でも善戦して引き分けに持ち込めたし、満足満足。(圧倒的な実力差があって僕じゃあまず勝てない相手なので、引き分けでも御の字なのである)


 おまけに今日は3時から小学生相手のチェス教室が入ってるとかで、そこでも僕のチェスセットを使ってもらった。やってきた女の子が真っ先に僕の木彫り駒に目をつけてくれたのも嬉しかったし、九尾の狐型の白ナイトがかわいいとすっかり気に入ってくれたのも作者冥利につきるってもんである。
 そのナイトをとられたくないあまり、クイーンを犠牲にしたりキングを窮地に追い込んだりしてる試合っぷりも微笑ましい。勝敗よりもお気に入り駒を大事にする感覚って子供ならではだよなーと思って観戦してたが……いざ自分で黒駒をもってみると、クイーンを前線に出した後でも黒ナイトのくろべーを後方に匿ってたりするんだから人のこたあいえねえなー。