マーキング開通式とスタインベック名場面
世の中連休が終わったらしい。残念がってる勤め人が多そうだけど、天邪鬼な自由業者としては嬉しい限り。なにしろスーパー(激安店とか人気ショッピングモールとかじゃなくて単なる田舎の店)に買い出しに行っても駐車場が満車だったりするので、観光客が減るに越したこたあないのだ。
快晴続きの3日だったけど、おいらはドッグカフェとか夕飯お呼ばれとかを除いたら、ずっと家にこもっていた。庭で石運んだり砂利まいたり丸太切ったり薪割ったりしてた3連休、涼しいおかげで作業もはかどり、庭に作ってた新しい道もよーやく全面開通。今後もちょっとずつ砂利まいたり石を積んだりしとく必要はありそうだが、何はともあれ森の中に道が1本通ったというのは嬉しい。
作りはじめたのって7月だったかなあ。プロなら1日でやっちまう程度の仕事なんだろうけど、邪魔な気を切り倒したり地面を掘ってならしたり大きな石を抱えてきて縁石にしたり砂利をまいたり、ちょっとずつ進めてきただけに達成感は大きい。単なる楽しみとして土木作業をしてたわけで、今後は「趣味は道づくり」と名乗ろうかな。お見合いとかでドン引きされるかな。
メジャーで測ってみたら全長約7メートル、ツツジやモミジの下をくぐる散策道となってるので、春の満開と秋の紅葉の時には楽しめそうだ。辺鄙なとこにある家だけど、たまの来客の際にはここを歩いてもらって感想聞きたいものである。
くろべーアベニューと命名したので、開通式にマーキング写真でも撮ったろうと思ってくろべーを呼んでみた。
建設中も地面のにおいを嗅いだり道沿いの木に向かって片脚を上げたりしてたので簡単にやるだろうとカメラを構えていたのだが、あたりのにおい嗅ぎをするばかりでちっともやろうとしない。ラストの区間はさっき石を敷いたばかりなので嗅ぎ慣れないにおいなのだろうか。雨降りそうなのでラストスパートを急いだのだが、その部分の仕事の粗さをチェックされてるようでもある。
そしていざマーキング……と思ったら、くろべーはひょいと縁石を乗り越え、道から離れたところの木の根元に向かって脚を上げている。なんで道でしねーんだよーと思ったが、新道開通ってことで遠慮してくれたのだろうか。名著『チャーリーとの旅』で、スタインベックがチャーリーと巨木を対面させるシーンをふと思い出した。
- 作者: ジョンスタインベック,John Steinbeck,竹内真
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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