サヤエンドウとフランスパン

眉や口元が白くなってきました

 お昼から近所のバーへ。――別に昼間から酒飲むわけじゃなく、土日はランチ営業をしてると知ったからである。なんで知ったかっていやあ、こないだ夜に飲みに行ったら定休日で、ネットで営業時間を調べたからなんだけどね。
 バータイムの料理もおいしい店なのでランチにも期待。メニューは1種類だけってことだったが、スープとサラダとパスタとデザートがセットになっている。薪ストーブのぬくもりとビル・エヴァンスのBGMも気もちいいバーの店内で食べるランチは期待通りにおいしかったが、何よりそのサラダが印象的だった。
 葉物野菜を何種類か刻んである上に、ゆがいたブロッコリーとサヤエンドウがのってて、粉チーズとビネガーとオリーブオイルって感じでさっぱり仕上げてあるサラダなんだけど、このサヤエンドウが生まれて初めて食べるってくらいうまかったのだ。これまでサヤエンドウってえとぺしゃっと薄くて苦みというかえぐみがある印象だったが、今日食べたのは肉厚であまみがあって、しゃきしゃきした歯ごたえもいい感じ。有機無農薬か何かで有名な農園のすぐ近くにあるバーだから、そこの野菜なのかなー。


 ここらは野菜がおいしいだけじゃなく、パン屋の名店が多いことでも有名である。水がおいしいってだけじゃなくて硬度だかペーハーだかがパン作りに向いてるんだとか。いろんな店のいろんなパンを食べ比べるのも楽しいもんである。
 ランチを食べた帰り道、夕食用のフランスパンを買ったのだが、たまたま焼き立てでまだあったかかった。帰宅後、ちょいと味見と思ってかじったところ、これまた美味でやめらんなくなってしまった。
 フランスパンってえと硬いイメージがあるけれど、焼きたてだけあって皮からしてやわらかいし、小麦の香ばしさや甘みがあってたまらない。こりゃあ冷めないうちに食べた方がいいかもなー……などと考えたのが運のつき。しっかりランチ食った後だってのに、ぺろっと1本完食してしまった。まあフランスパンっていっても買物カゴからにょきっと突き出すでかいのじゃなくてもっと短いやつだし、くろべーと分け合って食べたんだけど、それにしても結構な量だよなーと空になった紙袋を見て思う。
 ま、何はともあれ、うまいもん食ってのんびり暮らすのはいいことじゃって結論にしておこう。