エンジンの異音とエンストの原因

車ったって半ば犬小屋だけどね

 昨日車を運転中、エンジン付近でキュルキュルと高い音がしはじめた。エンジンかけると鳴りだし、走行中だけでなくアイドリング中も鳴っていて、何故かブレーキ踏んでる間だけ鳴らない。どういうことだか分からんが、とにかくプロに見てもらおうと、今日は昼前から修理工場へ。
 普通にエンジンかけ、普通に運転して普通に駐車して、受付のお姉さんに症状を説明。エンジニアのおっちゃんにも説明して鍵をあずけ、じゃあとりあえず見てみますかーと、おっちゃんがエンジンをかけたところ……
 かからない。さっきまで普通に走ってたのに、今やまったく起動しない。異音について見てもらおうと思ってたのに、これじゃエンストの修理にきたみたいである。
 いやエンストならそもそもこうして工場まではしって来れるわけがないのだ。嘘みたいというか狐に鼻をつままれたみたいというか。来るだけ来てから壊れて良かったとも思ったが、エンジニアのおっちゃんとどういうことだろーと顔を見合わせてしまった。


 調べてもらったところ、原因は「エンジンとバッテリーを繋ぐベルトが切れてた」ってことだった。
 てえことは、キュルキュル音がしだした時点で、エンジンの回転をダイナモに伝えて電気に変える途中で断線が生じてたわけである。その時点でこの車には電気を自分で作りだす力がなくなり、バッテリーに残ってた電力だけで電気系統を動かしてたのだ。
 エンジンをかけるのにも電力が必要だから、家を出る時点でエンジンをかけたのが最後だったわけである。仮に工場に行く途中でどっかに寄って、そこでエンジンを切ったら最後、自力での再起動は不可能だったわけだ。まっすぐここにきてよかったなーと思ったし、下手すりゃもっとまずいことになってたんだなと恐ろしくなった。
 3月とはいえまだ雪ののこってるこの時期、仮にくろべーと共に人里離れた山ん中にでも出かけ、車を止めて「誰もいなくて気持ちいいなー!」なんて言ってたら、僕はそこから帰ってこれなくなってたわけである。携帯電話の電波が届かない場所もざらにあるし、公衆電話だの助けを求める人間を探すまでに何キロも歩かにゃならなかったかもしれない。幸い春の陽気が感じられるけど、天候悪化で吹雪にでもなってたら遭難してたかもしれない。
 昨日のお出かけが近所であったこと、今日はまっすぐ修理にきたことは幸運だったなーと思い、やっぱり寒い冬はよくないね。このままあったかい春がむかえられますように……