同伴ショッピングと渓流スイミング

川を見て水泳を我慢してる後ろ姿

 どーも最近、買い出し下山の際にくろべーを同伴するのが習慣になってしまった。別に僕の方から連れていこうとは思ってないのだが、普通にお出かけの準備をしてると奴の方で勝手に盛り上がって一緒にドライブする気になっている。それをぐっととどめてお前だけ留守番じゃーってことにしづらいもんで、つい一緒に連れていくことになる。まあ甘いっていわれりゃそれまでなんですけども。
 で、今日も今日とて黒犬同伴ドライブ。ちょうど行こうと思ってたショッピングモールは犬連れで歩けるし、犬同伴可能店がいくつかあるので、上天気の中を散歩。モール内はいろんな犬のにおいがするのか、くろべーは終始興奮してて、犬好きらしい人が撫でてくれてもろくに見向きもしない。それでいて、ペット不可の店で買物する間に店頭につないでおくと、そーゆー時だけ通行人に愛想を振りまいてるのは何故だろう?
 そんで結局、買いたかった靴やサンダルはサイズが合うのが見つからず、たまたま眼鏡屋の店頭で見かけた「黒ラブぬいぐるみ型眼鏡入れ」なんて代物だけ購入。これではすっかり愛犬家のショッピングではないか。


 さすがにパン屋や図書館や本屋やスーパーに寄ってる間はくろべーも車で留守番。しかし日中はぐんぐんが気温あがってきて、窓をあけっぱなしにしてても車の中は暑くなった。荷室でハアハアいってるくろべーを見てるうちに、この際だから川で遊んで涼んでいこうかと思い立つ。
 帰り道でちょっと遠回りすると、山間の渓流で犬を遊ばせられるスポットがあるのだ。温泉街に近いところで、お湯の流れ込みがある上に川底からも湧出してるようで、水温もそこそこ高い。泳ぐのにぴったり……のはずだったが、このところ大雨が多かったせいか、いざ着いてみたら水量多くて水温低い。水泳好きのくろべーも、ちょっと泳いだ後は全身で水につかるのを躊躇していた。
 まあそれでも足までは平気で入ってたし、川というだけで気持ちがたかぶるらしい。長いこと遊んだ後は疲れが出たようで、車に戻ってもハッチバックからぴょんと跳び乗ることができなかった。川で泳ごうとしなかったのも、自分の体力を鑑みての状況判断だったのかもね。
 考えてみれば、くろべーも結構な歳である(5月1日で11歳になりました)。かつて足腰が弱った時には療法食で持ち直したとはいえ、いよいよ老化が進行してきたのかもしれない。帰宅後は階段を上がるのさえ億劫がってやたらとぐーぐー寝てる姿を見て、今度の夏に川で一緒に泳ごうと思ってたのは難しいかもと気付いた。
 こういう犬中心ののんきな田舎暮らしがいつまでも続くわけじゃないと思うと、多少甘い顔をしてでも一緒の時間を長く持つべきかなって気もしてくる。まあこれからの時期、車の中は暑くなりすぎるからあんまり同伴ドライブもできないんだけれど。