キリギリスの発売とリアルチェスの勝率

アメリカ人トランペッターとの対局

 新刊『図書室のキリギリス』の発売日。――いや、アマゾンでの発売日は19日になってるらしいし、奥付には二十何日とか書いてあるようだし、複雑怪奇な書籍流通の世界において正確なところはよく分からないんだけどね。とにかく本日18日に書店で買えたって人がいたし、僕からお世話になった方に発送するのも今日なので、18日が発売日ってことにしたのだ。

図書室のキリギリス

図書室のキリギリス

 この『図書室のキリギリス』、かつて『図書館の水脈』を出して以来のブッキッシュな本だし、着想とか取材とかでいろんな方にお世話になってるので、こうして形になって献本できることが感慨深い。ちょうど『カレーライフ』が京都水無月大賞をいただいてスポットライトを浴びてることだし、続編『2年目のキリギリス』を書くには1冊目が売れないといけないらしいので、どうか売れてくれますように。――僕の小説に興味を持ってくれつつまだ読んだことないって方、買うには今がチャンスです! つうか下手すりゃ最後のチャンスかもしれないぞ、買ってくれー!(写真は京都駅三省堂書店さんの売場風景。『キリギリス』もよろしく!)
 で、郵便局に行くために朝から下山。ついでに市役所行ったり(昔住んでた土地の登記移転のための諸手続き)、動物病院に行ったり(くろべーのドッグフード補給のため)、いろいろ用事を片付ける。山暮らししてると、たまに下山する際にいろいろ済ませようと思うせいで、いくつも回るとなると何か1つくらい忘れてるんじゃないかって気がする。まあ多分、一通り済ませたと思うし、郵送とくろべー飯さえクリアしてりゃあ当面こまらないんだけどさ。


 で、何軒か回ったら昼を過ぎたので、ラーメン屋で飯食って一息。午後は遊びの約束があるので、某コーヒーチェーンへ。
 先日、アメリカのチェスサイトで遊んでたら、チャットでアメリカ人から突然「日本人ですか?」と日本語で話しかけられ、話してみたら偶然にも近所に在住と分かったのだ。日頃からチェス相手に事欠く田舎暮らし、じゃあ実際に駒で対戦しよーよってことで、カフェで待ち合わせたのである。
カフェでチェスといえば、ひところはスターバックスにチェス盤テーブルがあったもんだけど、最近あんまり見ないし他のチェーン店にはない。そりゃあいただけないなーと思ってたんだけど、今日いった店では、客席のテーブルのサイズが持参した公式戦用のマットとぴったり同じでびっくり。平日の午後はすいてるので、奥の4人掛けの席に陣取ってコーヒー飲みつつたっぷり5試合楽しんだ。
 戦績はというと、5戦して4勝1敗。いつまでたっても凡ミスの絶えない僕にしてはなかなかの勝率だったし、何より実力が近い同士で対戦してるのでスリリングな展開が楽しい。ネットと違って、リアルでやると勝っても負けてもけっこー気持ちいいんだよね。
 つうわけで、『図書室のキリギリス』発売日にこの勝ち越しは吉兆と思うことにしよーと思います。