病気の経過と来年の予定

新居にて、引っ越した晩に

 いやー、前回のブログから一カ月も間があいて、今年もはや大晦日。困ったもんだ。
 前回は体調不良のことを書いたけど、どうやら急性の腎盂腎炎だったらしい。週明けに山の町医者にいったら「検査結果がとんでもなく悪いから大病院に行け」と言われ、大病院に行ったら「検査結果は即入院のレベル」と言われ、双方でさんざん脅かされてしまった。まあ一人身&山暮らし&くろべーの世話って事情があるので入院は勘弁してほしいと逆らったんだけど、結局それで許されたし、どっちの病院でもやったことといえば「採尿・採血・抗生物質」ってくらいだったんだよなあ。
 驚いたことに食事制限どころか酒の制限もなかった。「水分をたくさんとることが重要なので水を一日2リットル以上飲むように」といわれ、そりゃ大変だなーと思ったが、試しに「ビールでもいいですか?」と聞いてみたらOKとのこと。水の2リットルといわれたら大変な試練でも、ビールの2リットルなど楽勝である。むしろ「病気を治すために飲まなきゃならない、酒は百薬の長」などと言っていそいそと酒を飲んでは寝転んで静養につとめる日々を送った。
 で、1週間後に再検査。すると「検査結果が劇的によくなったのでもう来なくてよろしい、薬もなし、食事制限も注意事項もなし」とのこと。処方された薬がきいたってことなんだろーけど、我ながら脅威の回復力であった。――急に寒くなって体が弱ったとこにもってきて、もしかすると結石か何かで腎盂に傷がついたことから炎症がおこったんじゃないか、ってなことで、慢性のもんじゃなく急性だったそうだし、結石についても「流れちゃったんじゃないか」とのことで、今後注意することもないんだそうな。一時はほんとーにひどい症状だったのでキツネに鼻をつままれた気分だけど、今後気楽に健康にすごせるんだったらまあよかったのかな。
 とはいえ、冬のお山で寒波の直撃をくらうのは体調崩すくらい大変なことで、その後も大雪に降りこめられて難儀した。ちょうど越冬地を探してる時に体調崩すわけだけど、知人が大病院にも近い格安物件を見つけてくれて、雪山から逃げ出すようにそこに転居した。――病気から物件探し、プチ引越と、いろいろお気づかいくださった皆様、本当にありがとうございました。


 そんなわけで、おかげさまで平穏に暮らしつつ大晦日を迎えることができてます。この際オニを笑わしてやろうってわけで、来年の予定などを書いときます。
 1月は真面目に働いて、2月10日から双葉社ウェブマガジン「カラフル」にて新作の連載開始。前に『図書室のキリギリス』を連載したとこだけど、今度は吹奏楽のお話をって依頼を受けて書いてます。
 3月に入って、那須高原えほんの家murmurにて、テディベアの展示に参加予定。つっても、僕が熊のぬいぐるみを作るわけでも着ぐるみの中に入るわけでもなくて、テディベアをモチーフにした物語を書いてます。
 同じく3月(だったかな)に、長編『イン・ザ・ルーツ』の文庫版が刊行予定。今はそのゲラチェックをしてるとこだけど、どこのどいつだこんな長い話を書いたのは。
 そして4月か、あるいは5月になるかよく知らないんだけど、初めて書いた絵本が刊行されます。つっても、これも僕が絵を描いたわけじゃなく、某ご当地キャラクターの絵本の企画に文章で参加させてもらってます。
 ……と、こうしてリストアップしてみると、連載以外は一通り書きあげてあるんだな。いろいろ大変だった12月にも結構書いたり調べ物してるんだなーと思うと、日々怠けてるようでいて意外に頑張ってたんだなーと思う。
 つうわけで、今夜はそんな自分を褒めてやるためにも最後の最後の忘年会参加予定。車で迎えにきてもらえそうな雲行きで、そしたら後の心配なく酒飲めるなーと浮かれてます。