「東京ウォーカー」と『ぱらっぱフーガ』

嵐の大野君の顔はネット掲載不可らしい

 いまだに掲載誌が届かないんだけど、先週出た「東京ウォーカー」のカレー特集号で、おすすめのカレー屋さんを紹介してます。

 4軒紹介したうち、3軒は面識あるというか、客として食べてるだけじゃなくちゃんと名乗ってもいるので、「ああ、あいつが紹介してくれたのか」と分かってもらえてるはず。ただ、1軒だけはふつーに客としてカレー食ってるだけ。写真を掲載したお店以外には掲載誌も送らないってことだったんで、一応掲載号が店頭に並んでる間に紹介させてもらったことを伝えとこうと、久々に顔を出してみた。
 ところが、伝えるまでもなく、お店には既に「東京ウォーカー」が何冊も置いてあった。聞けばもともと定期購読してたんだそうで、掲載されようがされまいが普通に読んでたのだそうな。カレー特集号の該当ページにはしっかり付箋が貼ってあった。お客さんも見てくれてるようだし、たまに来るお客さんが記事を見て来店してくれる気になってるなら嬉しいかぎり。
 そして何より、お店のご夫婦がとても喜んでくれてるのでよかった。これまでは注文や会計の際に二言三言喋るくらいだったのが、いろいろお喋りもできたし。――それで教えてもらったのだが、これまで0〜7までだと思ってたカレーの辛さ指定、実は15まであるんだそうな。いや辛いの不得意な僕には関係ない話ですが。
 穏当な辛さ指定で注文した季節の野菜カレーセットを待つ間、カレー特集をばーっと一読(っていうか、僕はここで初めて掲載誌を手に取って読むことができたのだ)。「カレー好き100人が選ぶ極上カレー」とかいって、100人のコメントや紹介店がのってんだけど……100人選ばれた面々は芸能人が多いせいか、プロフィール写真の欄には、ちゃんと律儀に自分の顔を載せてんだなー。ていうか、漫画家さんを別にすれば、自分の写真以外のものを載せてるのって俺だけじゃなかろーか?
 ちなみに僕は、写真提供を求められた際、自分の顔ではなく、くろべーのニコニコ顔の画像を渡しておいた。別にワガママいったわけじゃなく、「顔が映ってないもの(例えば後ろ姿とか愛用の品とか著作品をもって顔隠したりとか)でも結構です」って依頼されたもんで、じゃあくろべーでいいやと思ったのだ。僕の顔をさらしたって誰も喜ばんし、以前のように頭のおかしい作家志望に寄ってこられるのも嫌だし、くろべーの顔を載せると喜んでくれる人は複数いるんだもの、そりゃあ俺の顔なんか送ってる場合ではない。
 しかしなんとゆーか、美人女優や男前アーティストと並んで、くろべーの顔がでーんと載ってるのは、しみじみ不思議な光景だ。いや僕としてはとても嬉しいのですけども。(だからちゃんと掲載誌おくってね)


 いろいろ用事を済ませて帰宅したら、『あるある吹奏楽』で有名な音楽ライターのオザワ部長さんからメールがきていた。

吹奏楽部あるある

吹奏楽部あるある

 僕が双葉社ウェブマガジンで連載してる『ぱらっぱフーガ』についての紹介記事を書いてくださったとのことで(http://motton.snacle.jp/arusuib/detail/id/153)、カレー屋を紹介したのと連載小説を紹介してもらったのと、タイミングが重なってるのが面白いもんである。小説って本にした後でいろいろ取り上げてもらうことはあるんだけど、本になってから何だかんだ言われても時すでに遅しってことは結構あるので、こうして連載中に話題にしてもらえるのってありがたいかぎり。
 そもそも、今日カレー屋さんまで出かける気になったのは、昨日までこの連載の原稿に苦しんでたからで、それを切り抜けた途端にいろいろ嬉しいことが重なるってのもいいもんである。――美味しいカレーを食べた帰り道、酒屋さんでは大好きな地酒を購入できたし。
 そんなわけで、くろべーの散歩も済ませた後は、晩酌でいささか飲みすぎましたとさ。