サルの鉄拳とパンの名店

朝の散歩で猿の群れと遭遇

 朝の散歩で、うちの敷地を一歩出た途端、たくさんの猿と遭遇。栗の実がそこらじゅうに落ちてる季節ってことで(なにしろ我が家からは栗を踏まないと舗装路に出られない)、みんな懸命に食いまくってるようだ。
 それに最近は猿どもも図太くなってきて、僕はもちろん、くろべーがある程度まで近づいても逃げやしない。写真を撮るにはいいのかもしれないが、洗濯ものや布団を干すのに困るので近寄ったら怖いって感覚はなくさないほしいんだよなー。
 まあ数メートルの距離に近づくと逃げるのだが、個体ごとにその境界線は違うようだ。どうやら群れの暗黙の了解として、子供やメスは早めに逃げて、大人の雄は最後まで前線に立つってしきたりがあるようだ。この際だからと近い距離からスマホの画面いっぱいにアップで撮影してたら、僕の接近に苛立ったオス猿は威嚇のパンチを放ってきた。まあ腕振ったからって届く距離じゃないのだが、拳の当たったツツジの枝がばきっと折れて落ちてきたりして、結構おっかなかった。


 スリリングな朝を過ごした後は下山して、お昼に駅で待ち合わせ。連載の終わった『ぱらっぱフーガ』の単行本化に向けての相談。
 基本的には仕事の話とはいえ、台風一過でいい天気だってことで高原へドライブ。車を走らせながら、美味しいパン屋を何軒か案内してて気づいたんだけど、このあたりは店によってパンのルーツが違うようだ。道すがらドイツ風、フランス風、イギリス風とヨーロッパめぐりみたいになってるし、今回のルートとは別の観光客詰め掛けスポットには北欧風の店もあるようだ。どこの店のパンを好むかは好みだけど、いろんなパンを食べ比べてみるだけでも楽しいかもね。
 で、僕らのお昼は某有名ベーカリーカフェで美味しい料理を食いまくり。あれこれ食べつつ、ふと栗を食いまくってた猿の群れを思い出した。そーいや最近、くろべーも散歩中に落ちてる栗やドングリを拾い食いしまくってんだよなー。
 あ、そうそう、打ち合わせもしっかり済ませて、『ぱらっぱフーガ』の単行本は来春刊行を目指そうってことになりました。結構先だけど、これは僕がさぼってるからじゃなくて関係各所の諸事情を勘案してのことなのでご容赦あれ。――ていうか皆さん、買ってねー。
 にしても、大して多作でも多忙でもないわりに、またしても近い時期に2冊続けて刊行って感じになるのかなー。そこで止まらんように、どんどん書いていきたいもんである。