くろべーの回復とカレーライフの再演

痩せて白髪も増えたけど頑張ってるよ

 5月1日に14歳の誕生日を迎え、5月10日で僕と暮らして12年になるくろべー。春先から食欲減退・体力低下・体重減少と続いてたけど、5月半ばくらいからだんだんよくなってきている。
 ドッグフードをろくに食べようとしないので僕がいろいろ料理したり、一度に少量しか食べないので日に3度4度と食事の回数を増やしたり、あれこれ工夫する日々。小食の上に偏食で、気に入らない食べ物はそっぽむいたり口の中に入れてから「ぺっ!」と吐きだしたりしやがるのでおさんどん役としては泣きたくなるけど、それでもだんだん食べてくれる量が増えてきて、おかげで体重も少しだけ回復。暑い天気が続くとまいってるようだけど、体力も戻ってきつつあるようだ。
 かかりつけの獣医の先生も元気になったと言ってくれたし、レントゲン検査の結果も良好。老化の一環で気管が圧迫されて息が上がりやすくなっていて、毎日の投薬も続けているものの、特に何かの病気ではないと診断してもらってほっと一安心。
 最終的には老化には逆らえないんだとしても、体調悪化からは回復できるんだ、っていうのが今回学んだことだろうか。――くろべーを気づかってくれた皆さん、アドバイスやお見舞いをいただいた皆さん、本当にありがとうございます。まだまだ一緒にいたいので、できるだけ大事にしてやろうと思っております。


 そんな中、仕事がらみで嬉しい報せが二つ。
 まずは舞台『カレーライフ』が再演決定! 2015年10月17〜25日、六本木ブルーシアターにて上演だそうです。
 2011年の公演の時は、本公演のツアーの後で朗読劇として再演されたんだけど、今回はしっかりストレートプレイとしての再上演。キャストは一新されるそうだけど、前回の演出助手だった松森さんが演出を担当するほか、スタッフはなるべく前回に近い形で再結集するらしい。『カレーライフ』って物語には仲間たちの再結集を描いているって側面がありので、こうして演劇になり、現実世界でも再結集が果たされるのは、原作者として嬉しいかぎり。
 今んとこ、明治座で行われている滝口幸広さんの『滝口炎上』って公園に行かれたお客さんだけに速報チラシが配られて告知されてるらしいけど、今後キャスティングが進むにつれてだんだん情報が広まってく模様です。ご興味おありの方、拡散よろしく&お誘い合わせの上ご来場くださいませ。
 そうそう、脚本は基本的に前回のものを踏襲する方針みたいだけど、例によって書きたがりの原作者が「ラストシーンをちょっと手直しして、ベースキャンプ風味を強めたらどうかなー」なんて言っております。さてどうなることやら。


 あと、2012年に連載されて2013年に単行本が刊行された『図書室のキリギリス』の文庫化が決定。こちらも2015年秋に発売ってことで、書店はもちろんブルーシアターでも販売されるのかな。今度は文庫版『カレーライフ』と一緒に並ぶといいなあ。
 「司書室のキリギリス」ってタイトルで連載してた時には、小説に出てくる実在の本についてのブックトークコラムも読めるようになってたんですが、今回の文庫版の特典としてそのコラムが収録される予定。多少の加筆修正というか、どういう形で発表されたコラムだったのかって説明を書き加える予定です。
 連載当時、「こういう書評コラムみたいな仕事が増えるといいなー」なんて思ったんだけど、単行本では諸般の事情で収録されなかったため、しばらくお蔵入りとなっていたコラム群。文庫版で人目に触れて、それをきっかけにブックトーク的な仕事が増えるといいなーなどと思っている今日この頃。