ハウスキーピングとファンヒーター

No Kurobey,No Life.

 猛暑が一段落したと思ったら雨がちな天気が続く。洗濯物が乾かない!
 それは世間一般でも言われてることなんだろーけど、僕の場合それだけじゃない。リビングの古絨毯をはがしてウッドデッキに広げ、デッキブラシでゴシゴシ洗ったら、予想以上に分厚くて、ちょっと日干しにしたくらいじゃ乾かない……と思ってたら雨季みたいな天気に突入しちまったのだ。とりあえず室内にとりこんだけど、毛足が長いせいでずーっと湿気を保ってる気がする。分厚くてでかいせいでえらい重たくて嵩張るし、どうにしかしてコインランドリーに運んだところで乾燥機に入らないサイズである。乾かすにゃあどーすりゃいいんだろ。
 まあ最悪、洗濯物が乾かないなら衣類を新しく買えばいいし、絨毯が乾かないままカビでも生えたら捨てりゃいい。困っちゃうのはくろべーで、そろそろシャンプーしてやりたいのに、この天気じゃあ洗ったら最後、そう簡単には乾かない。そう思うと迂闊に洗えない。そうこうするうち、雨でじめじめした天気が手伝って、ますます犬くさくなっていく……これもどーすりゃいいんだか。
 料理はそこそこできる僕ですが、他の主婦力はまるで低いので、ハウスキーピングについては頭を抱えるばかり。今週末からたくさん来客の予定だからいろいろきれいにしなきゃいけないってのに、ちっとも手につかないんだよなあ。


 そんな中、えーいやけくそじゃーと、今日は買物ついでにくろべーを車に乗っけてお出かけ。荒れ放題の家の中からの逃避かもしれない。
 で、美味しいパン屋さんで食料を買い出し、ドッグカフェでなかなかおいしいカレーのランチ。8月最終日とはいえ、小雨模様のせいか貸し切り状態で、広いフロアを僕とくろべーで占領してくつろぐ。雑貨もいろいろ売ってるのでのんびり見て回ってると、フロアの片隅に灯油ファンヒーターがあって……なんと暖房が入ってた!
 8月に灯油ヒーターが稼働してる状況ってのは生まれて初めてかもしれない。いやオーストラリアでは経験したかもしれないが、ありゃあ南半球だから8月は冬なのだ。天気悪いとはいえ、高原とはいえ、曲がりなりにも夏の終わりの8月31日なのになーと、ちょっと感動さえおぼえてしまった。
 まあ午前のうちは気温が20度を切るような天気だったし、森の中の広いドッグカフェだから建物内は冷えやすいのかもしれないけどね。ヒーターの設定温度は20度だったから、暖房入れたって不思議はないんだけど……そうやって暖房してあることが心地いいってのは、嬉しいような納得いかないような不思議な気分であった。